カップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)カルベール®

GSIクレオスのカルベール®は、金属微粒子を触媒として浮遊CVD法によって得られる高純度のカップ積層型カーボンナノチューブです。炭素網が底の空いたコップの様な形状で積層されており、中空構造になっています。炭素網カップを引き抜くことで線長調整、表面処理等を行うことが可能で分散性にたいへん優れています。

カルベール®はカップ積層構造を持っています。

外観(写真左)は通常のカーボンナノチューブと同様、高い直線性を有するファイバー状ですが、TEM画像(写真中央)では、炭素網端が観察されており、シミュレーション画像(写真中央・右上図)のように、底の抜けた炭素網カップが積層したような構造になっていることがわかります。
学術的にもカップ積層型カーボンナノチューブ(Cup Stacked Carbon Nanotubes、CSCNT)と呼ばれています。

カルベール®は長さ調整をすることができます。

カルベール®は、工業的な手法により任意の長さに調整することが可能です。

 

カルベール®は分散性に優れています。

カルベール®は、その表面状態からマトリックス材中での分散性に優れています。
またファイバー表面への担持能力があります。

特徴

主要物性

単位

カルベール®

外径

nm

80-100

内径

nm

50-70

長さ

µm

5

比表面積

m~{2}/g

50

粉体抵抗率

Ω・cm

0.040

(注)記載されている数値は参考値であり、保障値ではありません。
物性の詳細については、お問い合わせください。

要素技術と商品化の例