当社は、入浴着普及委員会(代表:増田郁理)や畿央大学とともに、2025年5月28日に愛知県江南市のスーパー銭湯「天風の湯」にて、第6回「入浴着を着てお風呂に入ろう会」を開催しました。
本イベントは、当社が開発・販売する入浴着「バスタイムトップス」の普及活動の一環として行っているもので、乳がんなどの手術痕により公衆浴場での入浴に不安を抱える方が安心して入浴できる環境づくりを目指しています。
今回のイベントには、入浴着普及委員会のメンバー3名を含む約15名が参加。入浴着の認知を広げることを目的に、あえて貸切ではなく一般営業の時間帯に実施したため、一般の利用客も入浴する中での開催となりました。
今回は乳がん経験者ではない方も3名ほど参加されましたが、「体型を気にしていたので試着してみた」「しっかりした着心地で安心感がある」「かわいいデザインで入浴が楽しくなった」などの声をいただき、あらためて入浴着という選択肢が幅広い人にとって有用であることがわかりました。
入浴後には、乳がん経験者の方から「乳がんのセルフチェック法」の指導が行われ、乳がんの早期発見への関心を高める機会となりました。さらに、館内のスペースを使ってヨガピラティスのミニ体験も実施され、参加者からは「心も体もほぐれた」とのうれしい声も聞かれました。

昼食を兼ねた交流会では、施設の渡辺店長が、かつて入浴着姿の利用者が心ない言葉に傷つき、泣いて浴場を後にした経験を話してくださいました。それをきっかけに、「まずは知ってもらうことが大切」と、声かけをしながら入浴着を積極的に配ってきたとのこと。今では天風の湯では入浴着が当たり前の光景となっており、「この取り組みが他の銭湯にも広がってほしい」との思いを語ってくださいました。

今回のイベントには他の温浴施設を運営する関係者の方々も視察に訪れており、現場での受け入れ方法や運用について、スタッフや参加者と積極的に意見交換をされていました。当社からも担当者が参加し、「バスタイムトップス」についての紹介を行いました。今後、他の地域や施設でも導入が進んでいく兆しが感じられました。
また、当日は新聞社の取材も入り、イベントの様子や参加者の声が今後より広く発信される見込みです。入浴着という選択肢を、誰もが自然に選ぶことができる社会の実現に向けて、小さくも力強い一歩となる一日でした。

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