1.DX宣言

-デジタルによる変革と価値創出にむけて-

当社は1931年の創立以来、それぞれの時代のニーズに応えるべく、各種糸・生地、インナー・アウター製品、機械、化学品、ホビー商材、半導体関連商材やカーボンナノチューブなど、取り扱い商材を大きく拡大させてまいりました。  

近年、多様化・複雑化する事業環境において、これら事業を確実に成長させ、収益性を高めていくため、当社グループは、2019年2月にIT化推進を目指す「SMILEプロジェクト」をスタートし、2022年4月にはDXに特化するプロジェクトへ発展させております。
「次代の生活品質を高める 事業創造型商社として 人の力とデジタルの融合により 新たな価値を創出する」をDX推進ビジョンとし、5つのDX推進方針のもと、単なるデジタル化、業務効率化だけではなく、自らの意識や企業風土の変革を通じて、全社一丸となって、DXを推進してまいります。

また、次代の生活品質を追求するビジネス・プロデューサーとして、独自にして公益にかなう最高水準のサービスを創造し、GSIクレオスと価値を共創するすべての当事者の幸せを実現します。

代表取締役 社長執行役員      

Tadaaki  Yoshinaga

2.実現に向けた具体的戦略

当社グループは、DX推進ビジョンのもと5つの方針を掲げ、 データドリブン経営の実践により、多様化・複雑化する事業環境において、収集・蓄積したデータの分析に基づいて客観性の高いビジネス戦略を作成し、確実に事業を成長させ、収益性を高めていくことを目指してまいります。

【DX推進の5つの方針】

① データ活用、デジタル化推進によるビジネスの強化・拡大

② データドリブン経営へのシフト

③ オペレーションの効率化

④ DX推進人材の育成

⑤ サイバーリスクへの対策強化

3.DX推進体制とDX人材育成

推進体制

執行役員会で意思決定したDX戦略を実現するための全社横断プロジェクトとして「SMILEプロジェクト」を組成しています。
プロジェクト推進本部では具体的な施策・計画を策定、定期的に進捗モニタリングを行い、プロジェクト内の実行チームが施策の実行に当たっています。

DX人材育成

「使える人」「企画・実行する人」「考える人」の3つのレベルを設定し、各レベルに応じた人材を育成しています。

4.戦略達成に向けた指標

① データ活用、デジタル化推進によるビジネスの強化・拡大

CRM/SFAの導入により営業活動のデータ化を推進し、科学的で再現性の高い営業を目指します。またデジタルプラットフォームを活用することで、新規ビジネスの展開をデジタルの面で支援します。
【具体的指標】2025年度末にすべての営業部門でCRM/SFAを導入

② データドリブン経営へのシフト

今まで以上にスピーディーかつ客観性のある経営判断を行うため、社内の情報を集約・統合できるデータ基盤を整備し、 BIツールを用いた全社経営指標ダッシュボードを構築して経営に活用します。

③ オペレーションの効率化

取引業務のデジタル化、作業でのRPA導入、各種システムの基幹システムとの連携による業務効率化、業務フローのデジタル最適化などにより、社内のオペレーションを効率化します。

④ DX推進人材の育成

全社員に対してDX推進マインドの定着を目指したリテラシー教育を実施し、さらにDX推進の中心となる「企画・実行する人」の候補人材を選抜し、DX実践教育を実施します。
【具体的指標】2025年度には全社員の20%がDX実践教育を修了している。

⑤ サイバーリスクへの対策強化

サイバーリスクによるコスト・損失の発生を重大な経営リスクのひとつに位置づけ、当社のITシステムと情報資産の保護にむけた対策を徹底しています。

情報セキュリティ事故対策委員会(CSIRT)の運営によりサイバーおよび情報リスクを管理しており、経営層への報告体制を整備し、状況報告を行っています。

情報システム部門とCSIRTの連携により、ITシステム、ネットワークおよび情報の管理、それらに関わる事故対応、ITシステムと情報の使用に関する社員教育等を行っています。

*情報セキュリティ事故対策委員会(CSIRT)の役割: 障害が検知された場合、迅速に発生原因を特定し、復旧と再発防止策を実施する。また、発生原因の分析結果を共有し、同種の障害の予防策を考案する。定期的にサイバー攻撃後の調査も行う。