デジタルによる変革と価値創出にむけて

当社グループは、デジタル化への対応を重要な課題のひとつとして捉えると同時に、単なるデジタル化ではなく、次代の生活品質を高める事業創造型商社として、人の力とデジタルの融合により新しい価値を創出することを目指しています。
2022年度からスタートした中期経営計画「GSI CONNECT 2024」においても「事業創造型商社として ニッチな分野で新しい価値を提供し、サステナブルな社会づくりに貢献する」というビジョンのもと、DX関連への投資を積極的に進める施策を打ち出しています。

DX推進への取り組み 「SMILEプロジェクト」

私たちは2019年2月にIT化推進を目指す「SMILEプロジェクト」を開始しました。その後、2022年4月にはDXに特化するプロジェクトへ発展させて、DX推進ビジョンの実現に向けた取り組みを展開しています。
SMILEプロジェクトはデータドリブン経営の実践により、多様化・複雑化する事業環境において、的確に事業を成長させ、収益性を高めていくことを目指しています。また、新たなIT技術を採り入れて業務の変革と効率化を推進するため、DX人材の確保・育成にも取り組んでいます。
SMILEプロジェクト全体の達成指標は、ビジョンの実現を定量的に測るものとして、収益およびDXに関するROI(投資収益率)とし、DX人材教育をはじめとする各施策の達成度は、各施策に応じた定性・定量指標を設定し、継続的にモニタリングしています。

●  DX推進フレームワーク

DX推進ビジョンの実現に向けて3つのデジタル化領域から成るフレームワークを構築し、さらに全社員のデジタルリテラシーのボトムアップ、及び推進の中心となる社員のDXスキルアップに取り組んでいます。


1.    ビジネスの強化・拡大
2.    オペレーションの効率化
3.    データドリブン経営


これら施策の進捗については、SFA導入部門数、OA用紙の使用量(ペーパーレス推進によるオペレーション効率化)、DX人材教育受講率の指標で定期的にモニタリングしています。

● 推進体制

執行役員会で意思決定したDX戦略を実現するための全社横断プロジェクトとして「SMILEプロジェクト」を組成しています。
プロジェクト推進本部では具体的な施策・計画を策定し、プロジェクト内の実行チームが施策の実行に当たっています。

● サイバーセキュリティ対策

サイバーリスクによるコスト・損失の発生を重大な経営リスクのひとつに位置づけ、当社のITシステムと情報資産の保護にむけた対策を徹底しています。

情報セキュリティ事故対策委員会(CSIRT)の運営によりサイバーおよび情報リスクを管理しており、経営層への報告体制を整備し、状況報告を行っています。

情報システム部門とCSIRTの連携により、ITシステム、ネットワークおよび情報の管理、それらに関わる事故対応、ITシステムと情報の使用に関する社員教育等を行っています。

*情報セキュリティ事故対策委員会(CSIRT)の役割: 障害が検知された場合、迅速に発生原因を特定し、復旧と再発防止策を実施する。また、発生原因の分析結果を共有し、同種の障害の予防策を考案する。定期的にサイバー攻撃後の調査も行う。