フッ素系界面活性剤とは?

フッ素系界面活性剤は、パーフルオロアルキル基などのフッ素系骨格を持つ界面活性剤です。

他の一般的な界面活性剤(シリコーン系や炭化水素系)と比較し、より低い表面張力を実現することができ、様々な用途に使用が可能です。

 

 

製品一覧

下表は代表品番を記載しています。代表品番以外にも顧客ごとのカスタマイズ対応が可能です。

 

フッ素界面活性剤の製造中止による代替需要にも対応!
環境規制の強化に伴い、多くのフッ素系界面活性剤が製造中止となっています。
弊社ではお客様のニーズにお応えできるよう、用途や性能に応じた最適な代替品をご提案させていただきます。

従来品

品番 イオン性 種類 表面張力0.1wt%
PGMEA トルエン
U-103 ノニオン ポリマー系 20.9 20.0 26.9
U-104 ノニオン 親水基含有 27.8 27.0 19.4
U-107 ノニオン 親水基含有 23.7 25.7
U-116 ノニオン 親水基含有 27.6 26.6 20.4
U-117 ノニオン 親水基含有 27.0 26.8 21.3
U-168 ノニオン 親水基含有 27.7 27.6 17.1
U-204 アニオン 27.6 22.5
U-207 両性 21.9 26.5
U-255 ノニオン 親油基含有 27.7 28.3 25.2
U-259 ノニオン 親水・親油基含有 27.6 28.1 25.8
U-279 ノニオン ポリマー系 23.1 22.3
U-280 ノニオン ポリマー系 21.3 22.3
U-410 カチオン 27.3 21.6
U-411 カチオン 27.3 21.7 16.5
U-412 カチオン 20.7 20.4
U-413 カチオン 20.8 31.1

非PFHxAタイプ

従来品代替として、環境規制リスクの低い非PFHxAタイプのフッ素系界面活性剤を提供しております。
従来品等同等の性能を発揮することが可能です。難分解性の問題を解決している一方、耐熱性は従来品に劣る場合がございますので、耐熱性が必要な用途での使用は限定的です。

品番 イオン性 種類 表面張力0.1wt%
PGMEA トルエン
U-180 ノニオン ポリマー系 26.1 25.6 35.6
U-186 ノニオン ポリマー系 26.7 27.2
U-218 ノニオン ポリマー系 25.6 26.7 42.8
U-219 ノニオン ポリマー系 27.4 28.1
U-220 ノニオン ポリマー系 27.6 27.9
U-409 両性 15.9

非PFASタイプ

PFAS*を含まないフッ素系界面活性剤です。
PFASを含まないため、従来品に比べて性能は大きく劣りますが、用途によっては従来品の置き換えが可能です。特にレベリング用途等での実績化が進んでおります。
*PFASはECHA(European Chemicals Agency)定義

品番 イオン性 種類 表面張力0.1wt%
PGMEA トルエン
U-275 アニオン ポリマー系 27.6 34.2
U-291 アニオン ポリマー系 27.7 28.5 29.4
U-253 ノニオン ポリマー系 27.4 28.4
U-405 ノニオン ポリマー系 27.5 27.8

実績用途例

塗料・コーティング剤

防汚性/レベリング性を付与

潤滑剤

基油の拡散防止

PTFE分散

PTFEの溶剤分散

半導体/ディスプレイレジスト液

塗工時のレベリング性付与

環境規制対応品

環境規制リスクについて

現在のフッ素系界面活性剤の主流骨格であるC6F13は欧米を中心に環境規制リスクがあるとみられています。(規制内容・時期などの詳細は現時点では不明)

短鎖タイプ

C6F13を有しない短鎖フルオロアルキル基含有タイプのフッ素系界面活性剤を展開しています。 

〇 C6F13を含まないため規制リスクが低い

× フッ素含有量が低いことから現行フッ素系界面、活性剤の代替は限定的

 

レジスト液のレベリング用途などで使用を想定

ご提案

ユニケム社品の強み

  • カスタマイズ対応
  • 低価格
  • 継続供給と安定供給
  • 環境規制対応技術

各種顧客課題に対応

[お問い合わせ] 化成品部営業課 TEL 03-5418-2129 chemicalsec@gsi.co.jp