1.シランカップリング剤との比較

-経時保管による接着力の比較-

-メカニズムの比較-

シランカップリング剤

vs

Chartwell社製品

シランカップリング剤

  1. 経時によって加水分解を引き起こし、接着力を消失
  2. メタノール/エタノールが発生
  3. 加温による反応が必要

vs

Chartwell社製品

  1. 加水分解を起こさず、経時によってもその効果を失わない
  2. メタノール/エタノールを発生せず、水のみを発生
  3. 常温での使用例が多く、且つ232℃まで使用可能
  4. Wet/Solidで0.35%の添加量で効果を発揮
  5. 全ての水系に適用可能

-メカニズム-

[M]  = 金属(無毒性・非発癌性),≠シリコン

 X  = アミン

溶媒 : 水、エチレングリコール、プロピレングリコール

2.推奨グレード(基材別)

品番別分類

C   -   515

溶媒

有機反応グループ

B = EG
C = PG
D = DPG
F = PEG 300
W = Water

505 = メルカプト
515 = 1級アミン
516 = ジアミン
518 = 芳香族アミン
523 = カルボキシ/ハイドロキシ
525 = カルボキシ
531 = C-10/C-12ハイドロキシ
535 = C-12/C-14
545 = メタクリロキシ
 

.71       HR

金属の分類

高固形分

.71(.4) =
シングルメタル、
苛性ソーダ中和

.72 =
シングルメタル、
MEA中和

H, 1.5H, 2H

 

-or -

 

高反応性

HR

ゼロVOC製品群

製品名 pH 機能性
B-515.71W > 7 アミン(推奨)
B-515.71WH > 7 アミン
B-515.71WM > 7 -
B-515.72W > 7 アミン
B-515.71HRW > 7 アミン
B-516.71HRW > 7 ジアミン(推奨)
C-515.75HRW > 7 アミン
C-523.72HRW > 7 ハイドロキシ/カルボキシ

-詳細-

  1. 溶媒:水
     
  2. 固形分
    Hなし:標準固形分
    1.5H :1.5倍の固形分で、添加量は標準品の約70%
    2H  :2倍の固形分で、添加量は標準の50%
    M  :金属のみ、高コストメリット
     
  3. 有機成分含有量
    HRなし:当量1500(アミン含有量に基づく)
    HR  :当量750 (アミン含有量2倍)
     
  4. コストメリット
    HM > M > H > Hなし(標準品)

3.使用手順

  •  

推奨添加量

樹脂固形分に対して0.35~1.4wt%

添加量が多いとChartwell間で凝集が発生し、効果が出ない場合があります。

Wet/Solidで0.35%から1.4%内でご検討下さい。

  •  

水系システム

後添加にて通常の撹拌でご使用ください。

  •  

溶剤系システム

  1. 分散時に添加する(他の添加剤及び顔料、溶剤等の添加前)。
  2. ハイシアで15分間分散を行う。
    ※コールズ(Cowles)タイプの混合器での分散を推奨
    メディアミル単体での使用では効果を発現しません。
  3. その後、通常通りその他の原料を添加下さい。

-水系DTMでの防錆比較試験-

  • 10日間の水中浸漬試験
  • 24時間の水中浸漬試験
  • B-515.71Wを1.4wt%(左側)、0.35wt%(右側)添加
  • 7日間自然乾燥後、10日間(左側)と24時間(右側)水中浸漬

-ビニールフローリング/カーペット接着試験-

  • 水系アクリルフローリング/カーペットへの接着試験

左側
未添加


右側
C-515.71HR 0.35%添加

  • ChartwellC-515.71HRを0.35%添加
  • 72時間で完全に乾燥後、168時間浸水

製品ラインナップ–Chartsil-

  • Chartsilシリーズは、液状のChartwell製品を多孔質のシリカに含浸させた製品です。
    *Chartwell:72%、シリカ:28%
  • このシリーズは、粉体塗料にて耐食性、ゴム関連に接着性、耐摩耗性、引っ張り強度及び耐裂性を付与します。

エポキシ ポリエステル/
メラミン
ハイブリッド ウレタン ポリエステル/
TGIC
ポリエステル/
プリミド
B-515.1/2H
C-523.2H

-Chartsil使用方法-

  • 粉体塗料中で使用するために、キャリアとしてのシリカは必ず粉砕してください。
  • エクストルーダーのせん断力とトルクを最大に設定してください。
  • 推奨添加量
    0.5-1.0phr.(2Hシリーズ)
    1.0-1.4phr.(Hシリーズ)
    1.4-2.8phr.(その他)

有機反応グループ

-(CH_{2}) x NH2, x<4

B-515.1/2H

-CH(OH) -CH(OH) -COOH

C-523.2H

[お問い合わせ] 化成品部営業課 TEL 03-5418-2129 chemicalsec@gsi.co.jp